干潟 覚え書き
忘れないように。調べればいくらでもインターネットに載っていますが、ブログがあるのでせっかくだから自分でも書いてみようというわけ。
経験則と伝聞が主なのであまりアテにならないかも。
採れる生き物
巻貝とか小魚とかにはふれません。
狙って採る
・アナジャコ
・ハマグリ
・マテガイ
・シオフキ
・ホンビノス
狙っては採らない
・アサリ
・サルボウガイ
・バカガイ
・アカニシ
採れるけど無視する
・オキシジミ
・カガミガイ
・ソトオリガイ
生息環境
塩分
便宜的に生息している生物ごとに低塩分・中塩分・高塩分の3段階で分ける。
低塩分
あんまり面白くないのでいつもスルーしがち。というかほぼここではやらない。ヤマトシジミ、ソトオリガイが主。次点でオキシジミ。ハマグリは数は出ないけど型が良い印象。ファミリーが多い。
中塩分
上記低塩分域の生物に加え、貝類ではシオフキ、アサリが登場する(2016年は大型のアサリが少ないというかほぼ壊滅状態。児童虐待みたいなサイズのは無限にいる。)がヤマトシジミはかなり少なくなる。アナジャコが採れるようになるが、生息密度はイマイチ。いるところにはいるしいないところにはいないといった感じ。自分の実力では2時間で20匹とかそのくらいだけど慣れてる人はもっと採れるはず。底質に因るところが大きい。これに関しては後述する。
高塩分
マテガイ、ホンビノス、カガミガイ、バカガイ、サルボウガイ、アカニシが登場。ヤマトシジミ、ソトオリガイ、オキシジミは全く見られない。アナジャコの個体数もかなり多いが生息場所は限られ、型は中塩分域より小さい。マテガイ採りができるのはこのあたりだけ。岸近くはエリアが広くやりやすいが小型が多い。流心近くは大型が多くここを狙いたいが、潮汐によっては水が引き切らないことがある。バカガイ、サルボウガイ、アカニシは特に降らないと採れない気がする。メインターゲットに据えるには厳しいかも。サルボウガイは生殖腺に毒性があるので産卵期である夏には避けるべき。
底質と地形
アサリとハマグリは底質と塩分で採り分けることができる。…そうですが今年はアサリが壊滅しているので採り分けられているのかが分からない。一般的にハマグリは干潟の僅かに盛り上がった部分に生息している。1匹掘りあてたらその周辺には何匹かまとまって隠れているはず。
アナジャコがいるところにはマテガイはいない。マテガイがいるところにはアナジャコはいない。同じ場所で両方ゲットというわけにはいかないように世の中上手く出来ているようで、これは適塩分帯の違いというより底質により決まってくる。どちらも砂泥底を好むという点では同じだが、アナジャコは泥が強い場所を、マテガイは砂が強い場所を選んで生息しているようだ。場所によっては何十メートルか歩くだけで入れ替わるので干潟の表面の様子には注目すること。明らかにマテガイの穴じゃない穴に塩を入れて困った顔をしている人をたまに見かけるので、そういうときは相手のプライドを傷つけないように優しく教えてあげる。
底質が嫌気的なところ、端的に言うとヘドロっぽいところはダメ。ホンビノスくらいしか期待できない。流心に近寄った場所にも嫌気的な箇所は結構あるので、頑張って水の中に入ってもそんなにいいことはないと思う。海側に下ればバカガイ、サルボウガイ、アカニシのチャンスと出会えるかも?この辺はもうちょっと自分で調べたい。
食味
ABCの3段階評価。5段階にしようかと思ったけどめんどくさいからやめる。
A
アサリ
とても美味しいが今年は自分のフィールドではほぼ採れない。
夏は産卵期で味が落ちるため、この時期には積極的には採らない。都市部の干潟産なので干潟臭がどうしても残るので焼き蛤よりも酒蒸しとかがいいと思う。
場所さえ選べば美味しい。
肝の風味が強く好みが分かれる。個人的にはハマグリと同じくらい好き。アサリと同じ調理法で良い。砂抜きの必要がなくすぐ食べられる。水管を自切しまくるが、この水管を洗ってから食べると適度な塩味とコリコリ感がいい。でも生食はいろいろと危ない気がするからやめたほうがいいです。僕はしますけど。
サルボウガイ
赤貝缶詰の原料。身が赤く、酒蒸しにすると煮汁が素敵な色(茶色)になるけど味は良い。砂が抜けにくい印象。
B
アナジャコ
採るのが楽しい。シャコとはいうがヤドカリに近くミソに独特の癖がある。あと内子が美味い。揚げると癖が減るので、何も考えず素揚げにしてビールを飲みながら食べるのが一番良い。塩茹でにして殻を剥いてから食べるのも身の甘みが感じられていいけど、歩留まりが悪過ぎて申し訳ない気持ちになる。丸ごと油通ししてからエビチリ風にしたこともあるけど、ミソの主張が強くてチリソースと喧嘩するからもうやらない。
シオフキ
個人的な裏本命。殻が汚れやすい上に砂抜きに手間がかかるためB。上品な味で美味しい。ハマグリ狙いの人はたいてい捨ててるので、掘るよりもその辺に落ちているのを拾った方が効率がいい時がある。
ホンビノス
アメリカからの使者。殻が異様にでかいので調理にはでかい鍋が必要。殻を一生懸命洗うとかなり汚れが取れるのでいろいろと大丈夫か心配になるが見なかったことにしている。熱を通し過ぎると身が固くなる。味は良い。
C
オキシジミ
大きさがハマグリくらいあるシジミ。砂が抜けにくい。噛んだらあんまり好きじゃない風味がしたので、多分もう持ち帰らない。
カガミガイ
ホンビノスに似ているが厚みの違いで区別できる、幼貝は知らんけど。個体によるが砂袋があり、これを取らないと大変なことになる。味はまずくはないけど、同じ大きさのホンビノスとかハマグリとかがあったら食べる必要ないと思う。
?
ソトオリガイ
今の時期はサイズが小さい。味は良いらしいが、殻が極めて弱く殺してしまいがちなのでまだ食べたことはない。
バカガイ
寿司のアオヤギだけどまとまって採れたことがないから食べてない。
アカニシ
肉食性の結構大型の巻貝。味は良いらしい。後で回収しようと思い、その辺に放置してたら忘れてきた。唾液腺に毒性があるので取り除く必要あり。
また追記します。