例大祭
5月13日に第12回 博麗神社例大祭が開催されました。
りんかい線は料金が高くてあんまり乗りたくないのが正直なところ。
早朝にも関わらずりんかい線国際展示場駅にはすでにたくさんのオタクがいます。
夏顔負けの暑い日々が続きますが、この時間帯は少し冷えますね。
僕も他の人に倣い、国際展示場に向けヨボヨボと歩を進めます。
とぼとぼ...
とぼとぼ...
とぼとぼ...
おっと...
少しずつあたりの景色が変わってきました。
日差しが眩しいですね。国際展示場にはしばらく来てませんでしたが、僕の見ないあいだに少し水浸しになったみたいです。
うわーーー!
ぴちぴちぴち...
外国人もいます!艦これとか艦これとかに押されて下火と言われていますがやっぱり東方の人気は健在のようです!
こちら幼い外国人です!デカ目でかわいいですね!人種の違いを感じます...
こちらが本日の戦利品になります。
フナ類(ギンブナ?)4尾とチャネルキャットフィッシュ1尾
戦利品を自宅に持ち帰りさっそく調理して行きます。
今回は浴槽で活かしたりはしませんでした。なぜなら既に昇天していたから。
前回前々回は捌くのに注意点がいくらかありましたが今回はそれほどでもありません。強いて言えばフナの粘液に臭みがあるのでそれが身に移らないように水やキッチンペーパーは惜しまずに使うことくらい。他の淡水魚の例に漏れず寄生虫症のリスクがあるため、生食はなるべく避けること。あとは使用した調理器具は熱湯で消毒すること。相変わらず僕は熱湯消毒していません。
フナ3尾は甘露煮に。
まず1:1の酢水を魚体が浸かる程度に張り、灰汁を取りながら30分程度煮込んでいきます。水が足りなくなったら様子を見て足し水をします。本来甘露煮は焼き干しにしますが、今回は時間の都合上このような作り方で(焼き干しにした場合はこの行程は必要ありません。)。イイ感じになったら茹で汁を溢します。これで骨が軟らかくなり、臭みも取れます。
茹で溢したら水、酒を魚体が浸かるまで入れ、また煮込んでいきます。2時間くらいでしょうか。食材の大きさにもよるので加減は適当でいいです。
砂糖、醤油、味醂、生姜を加え落とし蓋をし弱火で煮込みます。魚が大きいと味がしみ込むまでに水分がなくなりますのでころ合いを見て足し水を。ここも適当に加減して下さい。煮汁がなくなったら完成です。ちなみに完成前に味見をしたらフナのフナらしさが激しく自己主張してきたので個性が死ぬまで煮込み続けます。
煮汁がなくなったら一度冷まします。食べる前に再加熱してください。
フナの甘露煮
弄くりすぎたら頭が取れてしまいました。あんまり弄くらない方がいいです。
味は非常に美味しいです。ご飯に合います。旬からは外れていますが、適度に脂が乗っていて淡水魚特有の臭みも感じられません。ここまで煮込めば当然と言えば当然ですね。ちなみに16時から調理を始めましたが完成したのは22時過ぎでした。自炊は計画的に。圧力鍋があれば時間短縮できます。
分量は掲載していませんが、「サンマ 甘露煮 レシピ」で出てきたレシピのサンマをフナに置き換えただけなので興味があったら調べてください。僕はどのページを参考にしたか覚えていません。
残りのフナとチャネルキャットフィッシュは刺身に。
前述のとおり淡水魚には寄生虫がいます。有名なのは顎口虫という寄生虫で人体に入りこむと皮膚の下で悪さをするみたいです。どんな症状かはイメージ検索するといいです(僕はしていません)。
未来のある若者である僕はこのためだけに身体は張れないので、捌いたサクを業務用冷凍庫で48時間冷凍しました。きっと寄生虫くんたちも天に召されていると思います、多分。
左がフナ、右がチャネルキャットフィッシュ
解凍し切ろうとしたところ、サクから強烈な淡水魚臭。田んぼのあぜ道と全く同じ匂いがしました。さすがにあぜ道を食べる気にはなれないのでサクごと氷水で洗います。だいぶマシになりました。鼻にティッシュを詰めながらあぜ道を歩いているくらいにはなったのでこれでGO
・フナ
醤油なしで一切れ、海水魚にはない特有の臭いが多少あります。
山葵醤油で食べると臭いはさほど気になりません。あくまで個性の範囲と言えます。
冷凍したのにも関わらず、歯ごたえがよくタイのそれに近いものがあります。個人的に「甘い」という表現はあまり使いたくないのですが、甘みが強く、脂も適度にのっており味だけならば刺身の中ではかなり上位のものと言えます。下手な海産魚よりも美味しいです。「鮒は生じゃ 喰えないはずさ 泥臭い 生臭い fish! fish! fish!」ってどこかで言ってましたけどあれはウソですね。
ちなみに数名に味見をしてもらうと「沼の臭いがする」「田んぼに顔面から突っ込みながら刺身を食べているようだ。」等の非常に有益なコメントが得られました。
・チャネルキャットフィッシュ
こちらは米国原産の外来魚。特定外来生物であり生体の移動、飼育が禁止されています。取り扱いには十分注意してください。活けのものを築地市場で見たことがあるような気がしますが、多分気のせいです。
本来は食用魚として輸入されましたが、日本国内ではあまり利用されていません。強烈な棘を持ち、漁網に被害を与えたり、水産有用種を捕食する害魚として扱われています。生き物に罪は無いんですけどね。
食感は若干クニャクニャとしています。個性に欠けるというのが正直な感想。回転寿司のエンガワに似ています。飲み込む時に若干の違和感がありますが臭いはさほど気にならないです。フナと比較してクセがあまりないのでこちらのほうが万人受けはしそうな感じ。以前は「カワフグ」と称され流通していた時期もあるようですしね。食感はだいぶ違いますが。
少しフライにしてみましたが、こちらのほうが臭みも抜け、たんぱくな味わいを補うことができます。加熱料理向けですね。
今回も貴重な経験になりました。次はフナの旬の冬にもう一度といったところ。
PS 例大祭には行ってません。東方に興味ないので。